ときのブログ

主に漫画『吸血鬼すぐ死ぬ』の感想を書いていくブログになります。

第316死「The path to paradise begins in hell」 感想

こんにちは。今回も吸血鬼すぐ死ぬの感想を書いていきたいと思います。

※今回のお話は第302死の内容の続きとなる回です。このブログでも感想を書いているので、よろしければそちらを先に読んでからどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

今回はとある吸血鬼の男の視点で話が進んでいきます。

廃ビルの一室で目を覚まし、傷のある自分の両手を見つめる男。男はそのまま廃ビルを出て、町へと向かいます。

人の談話する声が聞こえる程度の距離まで近付き、手の平から血の刃を出しますが、かつての様にそれで人を切る事はせず、誰にも見つからない様に路地裏へと去って行きます。

「おや奇遇だね」

人目の無い道を歩き、吸血鬼と退治人の騒がしいやり取りを遠目に見ていると、Yの名を持つ紳士が親し気に話しかけてきます。逃げようとする男に対して一方的に話を続ける紳士。

「彼らの仲間に入りたいのかな?楽しそうだものね」

「永劫を退屈に過ごすなんて御免だろう 吸血鬼は血と愉悦にて生きるのさ」

「だのに君は何をそんなに辛(つまらな)そうにしているんだね?」

それだけ言って紳士は去っていきます。そして降り始める雨。

男はずぶ濡れの姿でとあるアパートへと向かいます。そこには知り合いのダンピールの漫画家が住んでおり、漫画家は突然の来訪に驚きつつも男を部屋の中へと入れてくれます。

そんな漫画家に対し、話を始める男。

「戻るんだ」

「斬っても斬っても殴られても撃たれても何も思わなかったあの頃に戻る 不死身で恐怖の存在に戻る」

「斬って斬って力を取り戻して そうすれば俺は 元に戻るんだ!!」

漫画家に、というよりはむしろ自分自身に言い聞かせるかのような言葉。それを聞いた漫画家は男をしっかりと見つめてとある疑問を投げかけました。

「戻って、戻ったその場所に君は本当に居たいのかい?」

漫画家の言葉を聞いて一瞬暗い路地裏を思い出した男はその場から急いで逃げ出します。

賑やかな街中。男の事を気にも留めない人々の間を通りながら、男はいつもの路地裏を抜け廃ビルへと帰ってきました。そして再び手の平を見つめ眠りについた所で男の視点は終わります。

 

 

 

 

 

 

 

遂にギャグ漫画の皮を被るのをやめたな吸血鬼すぐ死ぬ!!いや本当にここまで欠片もギャグ無かった回無いでしょ

うわああ、ナギリさんしんどい、めっちゃしんどい。4か月(現実時間)前からずっとこんな風に日常過ごしてたの?いつものメンバーが馬鹿やってる裏で??前回とか事務所でただひたすら美味しくクッキー食べてた回だったのに???温度差がやばいんだよ!!

しかもアニメは丁度カンタロウ初登場回だったのもあって、「ああ、この頃が懐かしいな……」とか思ってしまいました。この頃のナギリはカンタロウ斬っても何も感じないんだもんな……

後、神在月先生がどこまでナギリの事分かっているのかもちょっと気になりますね。もしかしたらダンピールだから、とか資料持ってるからとかで薄々正体気付いているのかも。

そして最後に現れた辻斬りナギリの記事を持った少年吸血鬼。彼は一体何者なんでしょうか?怪しげな笑みがただの一般人とは思わせてくれない!色んな意味で気になる……!!

今回のタイトルの直訳が『楽園への道は地獄から始まる』なんですが、ナギリさんにとっての楽園がもうすぐそこにあると信じたいですね。それではまた!

 

 

次回は休載なので再開は第11号(2月9日発売)だけど、まさかここでほのぼのギャグ回戻らないよね……?