ときのブログ

主に漫画『吸血鬼すぐ死ぬ』の感想を書いていくブログになります。

第302死「みんなで地獄でダンシング♡」 感想

こんにちは。今回も吸血鬼すぐ死ぬの感想を書いていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

今回は久しぶりのナギリ回!!

今日も想像の中で飢えて泣いている丸を救う事を考えながら一人過ごしていたナギリ。(実際の丸は皆に愛され過ぎてダイエットが必要になる位ですが)そんな彼に大声で話しかけながら追いつめていくカンタロウ。いつもの図ですねー

近所迷惑になりそうな大声で問答を繰り広げていた二人ですが、突如その背後のドアが開き、中から涙目で喜ぶ男が飛び出してきました。

何とそこは偶然にも漫画家神在月シンジの部屋の前であり、神在月はナギリが自分をアシスタントとして助けに来てくれたのだと勘違いをしたのでした。すぐに否定しようとするナギリでしたが、カンタロウから離れるいい口実だとその頼みを聞くナギリ。しかしカンタロウも一緒に働く事になり、結局三人で仕事をする流れとなってしまいました。

果たしてカンタロウにアシスタントが出来るのか?もしかしたら意外に器用なのか?と思いましたが、枠線をゴリゴリと力強く凸凹に引き、ナギリに邪魔だからそこで像にでもなってろと言われている姿にああ、やっぱりそうだよな……と少し安心してしまいました(失礼)

カンタロウが棚から辻斬りナギリの資料を発見した為うっかり辻斬りの話を深堀りされそうになったり、すぐに奇行に走る神在月に怒鳴ったり等、主にナギリの多大なる苦労の末に原稿は完成し、喜ぶシンジに見送られながら二人は部屋を後にします。

「なりたいものややりたいことがあるのってそれだけで大事なことだと思うから」

去り際、ナギリが退治人の修行を始めたと聞いた神在月はそう言いました。ナギリの幼い頃の夢が退治人だと知っている彼の嬉しそうな言葉に、ナギリは修行の事自体は否定しつつもそれ以上強く言い返す事もしませんでした。

部屋を出た後で楽しく興味深い経験だったと語るカンタロウ。何とカンタロウの昔の夢は漫画家であり、警察官になったのも最初はその資金を貯める為だったそうです。それを知ったナギリは自分の身の安全の為にカンタロウに夢を追いかける事の大切さを説きますが、カンタロウは今は漫画家になる気は無いと言い、明るい笑顔で更に言葉を続けました。

 

「辻斬りに斬られたあの夜以来!描きたいものなど何一つ無くなりましたので!!!かつての軟弱な本官はもはやおりません!辻斬り逮捕こそ本官の使命となったのでありますからしてーーー!!!」

 

目を見開き驚くナギリ。それを気にする事も無くパイルバンカーを手にするカンタロウが目を離した隙にナギリは姿を消してしまいました。

 

カンタロウと別れ一人路地裏を歩くナギリ。その頭の中には自分の昔の夢、先程の神在月の言葉が思い出されます。

そうして最後に想像するのは、もしかしたら今頃原稿用紙を前に楽し気に筆を走らせていたかもしれない傷の無いとある男の姿。

暗い路地裏の奥で一人、かつての加害者が吐き気をもよおす場面で今回は終わりとなります。

 

 

 

 

いや、しんどっ……!!!!!

本当に、これはしんどい。サブタイトル通りまさしく地獄だわこれ。普段使わない見開き使ってる所もずるい、しんどい。

ナギリが辻田として色んな人と交流し、自分の夢を思い出していたからこそ今回のカンタロウの言葉にショックを受けたのだと思うと……カンタロウと出会った初期だったら絶対こうなってないよなあ……いやーしんどい!!でも滅茶苦茶面白い!続き気になる!!

来週は巻頭カラー&ジョンパンケーキパンの応募者全員サービスらしいですが、万が一この話の続きだったりしたらどうしようかと考えるだけで震えます。でも楽しみでもある……